七段飾りの雛人形を前に、
「このまま取っておくのは難しいけど、全部処分するのも違う気がする」
そんなふうに迷ったことはありませんか。
引っ越しや住環境の変化で大きな雛人形が飾れなくなったり、
収納スペースの問題で毎年出すのが負担になってしまったり。
雛人形を手放す理由は、決して珍しいものではありません。
でも実は、雛人形はすべてを処分しなくてもいいという選択肢があります。
お内裏様とお雛様だけを残したり、
今の暮らしに合う形に組み替えて飾り直すという考え方もあるのです。
この記事では、
「処分するしかない」と思う前に知っておいてほしい
残す・組み替えるという選択肢について、
初めての方にもわかりやすくご紹介していきます。
雛人形を手放そうか迷う理由は人それぞれ
雛人形を前にして「どうしよう」と迷う気持ちは、多くの人が一度は経験します。
その理由は、決して気持ちが薄れたからでも、縁起を軽く考えているからでもありません。
よくあるのは、住環境の変化です。
引っ越しや住み替えをきっかけに、七段飾りを広げるスペースがなくなったり、
収納場所の確保が難しくなったという声はとても多く聞かれます。
また、毎年飾る負担を感じるようになることもあります。
箱を出して、並べて、しまう。
以前は楽しみだった作業が、年齢や生活リズムの変化によって
少し重たく感じられるようになるのは自然なことです。
中には、代替わりをきっかけに迷う方もいます。
自分のために用意された雛人形を、次の世代にどう引き継ぐべきか。
そのまま残すべきか、役目を終えたと考えるべきか、判断に迷うのも無理はありません。
こうした理由から
「このまま持ち続けるのは難しいけれど、全部処分してしまうのも違う気がする」
という気持ちが生まれます。
だからこそ、雛人形との向き合い方には
処分する・残す・組み替えるといった、いくつかの選択肢があっていいのです。
次の章では、
「全部処分しなくてもいい」という考え方について、もう少し詳しく見ていきます。
実は「全部処分」しなくてもいい
雛人形を手放すと考えたとき、
「処分する=すべて捨てること」と思ってしまう方は少なくありません。
ですが、本来の考え方として、雛人形は必ずしも一式そろった形で持ち続ける必要はないものです。
雛人形は、女の子の健やかな成長を願い、
厄や災いを引き受ける身代わりとしての意味を持つといわれています。
その役目を果たしてきたこと自体に価値があり、
「今の暮らしに合わなくなったから手放す」ことが、
すぐに縁起の悪い行為になるわけではありません。
また、雛人形の持ち方や飾り方には、
実は明確な「正解」が決められているわけではありません。
七段飾りでなければならない、すべてそろっていなければいけない、
という決まりはなく、家庭ごと・暮らしごとに形が違っていいのです。
そのため、
- お人形は残す
- 道具や段飾りは手放す
- 飾り方を変えて今の住まいに合わせる
といった選択も、十分に自然な考え方といえます。
「全部処分するか、全部残すか」の二択ではなく、
今の自分たちに合う形を選ぶという視点を持つことで、
気持ちが少し楽になる方も多いはずです。
次の章では、
雛人形の中でも特に多い選択肢である
「お内裏様・お雛様だけを残す」考え方について詳しく紹介していきます。
残すという選択|お内裏様・お雛様だけ飾る
七段飾りや豪華な雛人形一式を飾るのが難しい場合でも、
お内裏様とお雛様だけを残す「親王飾り」という方法があります。
親王飾りは、雛人形の中でも最も象徴的な二体であり、
女の子の健やかな成長を願う意味がしっかり込められています。
そのため、サイズを縮小しても役割は十分に果たせるのです。
また、住まいや収納スペースの制約に合わせて、
- ケース入りの親王飾り
- ミニ屏風と小さな飾り台で簡易的に飾る
といったコンパクトなアレンジも可能です。
これなら、毎年飾る手間も減り、暮らしに無理なく取り入れられます。
さらに、親王飾りだけを残すことで、
- 七段飾りをすべて持つ場合に比べて収納場所が少なくて済む
- 年齢やライフスタイルに合わせて柔軟に飾れる
- 雛人形の「役目」を尊重した形で残せる
というメリットもあります。
次の章では、さらに自由度を高めた 組み替えの考え方 を紹介します。
ケース・屏風・台を単品で揃えて、今の暮らしに合う飾り方にする方法です。
組み替えるという選択|道具・屏風・台は単品で揃えられる
七段飾りや大きな雛人形をそのまま残すのが難しい場合でも、
ケースや屏風、飾り台、道具などを単品で揃えて組み替える方法があります。
例えば、
- 親王飾りはそのまま
- 屏風や飾り台をコンパクトサイズに変更
- 道具類は必要なものだけ残す
といった形です。
これなら、今の住まいやライフスタイルに合わせて無理なく飾れます。
単品で揃えられる理由は、雛人形業界では最近のライフスタイルの変化に対応するためで、
「七段飾りは置けないけど、気持ちは大事にしたい」というニーズに応えています。
また、この方法の魅力は自由度の高さです。
同じお人形でも、ケースや台の組み合わせ次第で雰囲気を変えられます。
その年の気分や部屋の雰囲気に合わせてアレンジできるので、
飾る楽しみが増えるのもポイントです。
実際に、ケースのみ・屏風のみ・飾り台のみといった形で、
必要な道具を単品で揃えられるショップもあります。
次の章では、組み替えるときに気をつけたいサイズや色味、バランスの注意点を紹介します。
これを押さえれば、失敗せずに自分にぴったりの飾り方ができます。
残す・組み替える以外にも、供養して手放すという選択肢があります。
気持ちの整理をつけたい方は、こちらも参考にしてみてください。
👉 雛人形の処分方法と供養の考え方はこちら
組み替えカスタマイズの具体例
組み替えを考えるとき、実際のイメージがあると分かりやすいですよね。
ここでは、よくあるカスタマイズ例をいくつか紹介します。
1. 七段飾り → 親王+ケース
- お内裏様とお雛様だけ残し、ケースに収める
- 屏風や道具は最小限にして、コンパクトに飾れる
- リビングや子ども部屋など、限られたスペースでも安心
2. 親王+モダン屏風+コンパクト台
- 従来の屏風を少し小さめやモダンなデザインに変更
- 飾り台も省スペース型を選ぶ
- 今のインテリアに馴染むスタイルに調整可能
3. 人形はそのまま、道具類を組み替え
- 7段の道具類のうち、必要なものだけ残す
- 季節や気分で入れ替えられる
- 「毎年全て並べる負担」を減らしつつ、飾る楽しみを残せる
このように、残すもの・手放すもの・アレンジするものを選ぶことで、
暮らしに合った雛人形の飾り方ができます。
次の章では、組み替えをする際に注意してほしい
サイズ・色味・バランスのポイントを解説します。
これを押さえておくと、失敗なく自分にぴったりの飾り方ができます。
💡 組み替えを考えるときに参考になる単品パーツ一覧
「具体的にどんなものがあるのか見てみたい」という方は、
以下の一覧ページが参考になります。
組み替えるときに注意したいポイント
組み替えは自由度が高く楽しい反面、サイズやバランスを意識しないと失敗しやすいポイントもあります。ここで押さえておきましょう。
1. サイズのバランス
- お内裏様・お雛様の大きさに対して、台やケースのサイズが小さすぎると安定しない
- 大きすぎると空間がスカスカになり、飾ったときの見栄えが悪くなる
- 事前に寸法を測って、人形・台・ケース・屏風のバランスを確認することが大切
2. 色味・デザインの統一感
- 道具や屏風を単品で揃える場合、色や素材が元の人形と合うかチェック
- 和モダン・クラシック・カジュアルなど、部屋の雰囲気に合うデザインを選ぶと統一感が出る
3. 飾る場所や収納スペース
- 組み替え後の飾り方を想定して、置き場所や収納方法を確認
- 出す・しまうのがラクな高さや奥行きのものを選ぶと、毎年の手間が減る
4. 道具類の取り扱い
- 七段飾りの道具は精密で壊れやすいものもある
- 組み替え時には無理に使わず、必要なものだけを残す方が安心
このポイントを押さえれば、
「残す・組み替える」という選択肢でも、飾ったときに美しく安全に楽しめるようになります。
どの選択が正しいかではなく、「今の暮らしと気持ちに合うか」がいちばん大切です。
もし手放す方向で考えたいときは、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
👉 雛人形の処分方法と供養の考え方はこちら
まとめ:雛人形との付き合い方に「正解」はひとつじゃない
雛人形は、誰かに見せるためのものでも、型にはめるためのものでもありません。
大切なのは、今の暮らしや気持ちに合う形で飾ることです。
- そのまま残す
- 親王だけ残す
- ケースや屏風を組み替えて飾る
- 役目を終えたら感謝して手放す
どの選択肢も正解です。
「こうするべき」と決めつける必要はなく、家庭ごとに合う方法を選んで大丈夫です。
また、組み替えや縮小をすることで、
- 毎年の飾り付けの負担を減らせる
- 部屋に合ったスタイルで楽しめる
- 雛人形の役割を尊重しながら、無理なく続けられる
といったメリットもあります。
もし迷ったときは、「残す・組み替える」という選択肢もあることを思い出してください。
雛人形との向き合い方はひとつではありません。
あなたとあなたの家族に合う方法を選ぶことが、いちばん自然で幸せなことなのです。
雛人形全体の選び方をもう一度整理したい方は、
こちらのまとめ記事も参考にしてください
👉 雛人形の選び方総まとめ

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