阿修羅像、元は穏やかな表情
興福寺の阿修羅像の右側の顔をCTスキャンの結果から復元。もっと穏やかな顔だったということです。
出典:朝日新聞デジタル
像の内側に残る原型の痕跡は下唇があり、口を少し開いていた。成形の段階で下唇の部分に木屎漆(こくそうるし)(木粉と漆のペースト)を厚く盛り、上唇だけが残るようにしたそうです。
2009年に東京と福岡で「国宝 阿修羅像展」があり、その時に九州国立博物館でCTによる調査が行われました。
解析の結果今の阿修羅像の表情は完成前に変えられていたそうです。
正面側は現在より眉を吊り上げていたそうで、完成前に変えられていたとか。
阿修羅像は、表情が魅力的なので完成前の変更は成功だったということでしょうか。
この時のCTによる解析では他にもいろんなことがわかっています。
修理のあとも
出典:朝日新聞デジタル
今までに破損した部分を明治時代に修理を受けていました。
その破損と修理の状況も調査されました。