黄櫨染(こうろぜん)の御袍(ごほう)から夢こうろ

もう2年ほど前の話にになりますが広隆寺に行ったことをブログに書いたことがありました。(リンク)

その時とても気になったことがあります。
それは黄櫨染の御袍を聖徳太子像が着用しているということ。

黄櫨染の御袍は天皇だけが身に着けることを許された禁色です。
天皇が儀式の際着用します。
即位の時の衣装がこれなのです。
実際即位関連の儀式の際、何度かテレビや新聞等いろんなところで見かけています。

それをなぜ天皇になることはなかったはずの聖徳太子が着用しているのか。

以前広隆寺に行った時からずっと黄櫨染の御袍の事が気になっていました。

そんな時、天皇の儀式に関係して黄櫨染の事を紹介していたテレビをたまたま見ました。

夢こうろ染

広隆寺に収められている歴代天皇の黄櫨染の御袍を奥田裕斎という染色家が調査・研究する機会を持ったそうです。

そしてその謎を解き明かして現代に再現しました。

新たな色変化バリエーションを加えた染色技法を「夢こうろ染」(ゆめこうろぞめ)と名付けました。

幻の染め
夢こうろ染(ゆめこうろぞめ)で染められた布は、太陽光に当たると色が変化する。墨色からワイン色へ。紺色から赤紫へといったように様々な彩りに顔を変える。
夢こうろ染(ゆめこうろぞめ)の源は、日本最高位の染「黄櫨染(こうろぜん)の御袍(ごほう)」にある。
平安時代初期の820年、時の嵯峨天皇の詔により、黄櫨染は即位の大礼や大嘗祭など重要な儀式の際に天皇だけが着用できる第一礼装となった。以来1200年の長きにわたり、最も厳格な絶対禁色と定められた。
天皇側近以外の目に触れる機会がなく、正確な染色法も一般には知られてなかった事から「幻の染」と呼ばれていた。
1992年、奥田祐斎が歴代天皇の黄櫨染を調査・研究する機会を得、その謎を解き明かして現代に再現。新たな色変化バリエーションを加えた染色技法を「夢こうろ染」(ゆめこうろぞめ)と名付けた。
「染色作家裕斎」より

夢こうろの最大の特徴は日の光を浴びることによって色が変わるということ。

では、聖徳太子は・・・

1200年もの間天皇の第一礼装とされていたのは、日の光を浴びて赤く色が変わるところから天皇家の祖である天照大神を連想させます。

黄櫨染が天皇だけの禁食になったのもそこに由来するそうです。
また、当時は身分によって着る服の色が決められていました。
その点でも色が変わる黄櫨染は、天皇の色としてちょうどよかったのかもしれません。

いろいろ気になって調べていると

聖徳太子が即位されて天皇が紫を着るという形態が生まれました。
紫は、特にヨーロッパ(地中海の沿岸部のエジプト、ギリシャ、ローマなど)の王様、王女様になると、その紫を着用することが出来たのですね。
それで、紫が世界に広がりました。
それをコピーしたのは、聖徳太子。
聖徳太子は、世界の先進的なコピーをどんどん取り入れました。
それから、200年ちかく経って、嵯峨天皇が紫をやめて、黄櫨染にしたのです。
それが、今から1200年前の話。
和の素敵

というのを見つけました。
一瞬、聖徳太子が取り入れたから黄櫨染は聖徳太子の所に戻ってきたのかと、
そんなことを思いました。

でも、よく見たら聖徳太子が取り入れたのは紫であって黄櫨染というわけではないのですよね。
官位十二階姓のことです。

それに嵯峨天皇が紫から黄櫨染にかえたのは200年後の事で
すでに聖徳太子自体は黄櫨染とは無関係だったのではという気もします。

それに聖徳太子像ができたのはもっとさらに後の話です。

そのへんはやっぱりなんだかすっきりしません(-_-;)

工房見学と染色体験 ストール

京都嵐山に奥田祐斎さんの工房があります。

完全予約制ではありますが、工房見学と染色体験ができるそうです。


【奥田祐斎】シルクスカーフ(L)「祐斎羽衣」

こちらは奥田祐斎さんの作品で藤巻百貨店で販売されています。
種類もいくつかあり、カラーバリエーションもあります。

これらのスカーフは藤巻百貨店のために染めてもらった藤巻百貨店オリジナルのものだそうです。

“羽衣”の名にふさわわしい軽やかさと、柔らかなグラデーションラインが美しい大判サイズのシルクスカーフ

上品で美しいですね♪

まとめ

夢こうろ染がテレビで紹介されていたのを見ていろいろ調べてみました。

天皇だけに許された禁色の黄櫨染をもとに新しく作られた夢こうろ。

1200年という悠久の時、歴史がありもともとの美しさに加え神々しさも感じます。

実際に工房を訪れてみたり、広隆寺を訪れてみたいですね。

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