法隆寺の五重塔自体国宝ですが、その中にはたくさんの国宝があります。
その数80体もの国宝が一堂に会しているのです。
五重塔のどこにあるの⁉
初層(一番下の階)にはお釈迦様の一生(聖徳太子の一生懸命にもなぞえられてもいます)を4つの場面で表している塑像群があります。
その塑像の中に国宝に指定されたものが80体あるのです。
塑像って・・・⁉
法隆寺五重塔の中に何体もの塑像達が仏教の主要な場面を作り出しているのです。
北:涅槃像土(ねはんぞうど)
南:弥勒仏浄土(みろくぶつじょうど)
西:分舎利仏土(ぶんしゃりぶつど)
東:維摩詰像土(ゆいまきつぞうど)
の四場面です。
北:涅槃像土(ねはんぞうど)
涅槃仏(ねはんぶつ)とは、釈迦が入滅(亡くなる)する様子を仏像としてあらわしたものです。
釈迦入滅を、横たわる釈迦を中心に菩薩や仏弟子、会衆や動物に到るまでが釈迦を取り囲み、嘆き悲しむ情景を描いたものです。
弟子達特に手前に座っている十人の十大弟子の嘆き悲しむ姿が印象的で、初めて見た時(写真ですが)はしばらく頭から離れませんでした。
その泣き叫ぶ弟子たちの像から「法隆寺の泣き仏」とも呼ばれています。
また、向かって右後方には阿修羅像もいて、興福寺の阿修羅像と重なるところもありついつい探してしまいます。(阿修羅ファン)
法隆寺の涅槃像は他の涅槃像とは違っているところがあるけどそれは何⁉
基本的な涅槃像というのは主にお釈迦様の頭は北、顔は西を向いています。
また、お釈迦様は手枕をしています。
「北枕は縁起が良くない」というのはここからきているのです。
法隆寺の涅槃像は頭は北向きではなく、手枕もしていません。
手は弟子の方に差し出しています。
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